お金語り

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「おまかせ」「ほったらかし」の投資方法

「おまかせ」「ほったらかし」でお金が増える。正直この部分だけを切り取って聞かされると、普通の人であれば「怪しい」「うさん臭い」などと感じるのが普通だ。

しかし、こういった「おまかせ」や「ほったらかし」といった言葉は、投資の世界では資産運用のプロに任せる「投資信託」であったり、プログラミングのシステムによって取引を行う「自動売買」や「システムトレード」などを意味している。

ひと昔前とは違い、近年ではわずか数百円、数千円程度の少額の資金から始めることもできるので、投資経験のない若年層や投資ビギナーなどにも人気は高い。 

投資の3つの鉄則をすべて自動化してくれるもの

初心者に限らず投資を始める際に注意すべきポイントは「手堅く安全に」「少額から」「コストは安く」の3点。特に2016年以降、この3つのポイントを満たす最新サービスが続々登場している。それが「バランス型投信」や「ロボアドバイザー投資」だ。

先述した3つのポイントの中で最も重要なのが「手堅く安全に」の部分。投資の世界では、そうした手段として「国際分散投資」がセオリーとなっている。世界中の株式や債権に投資をすることでリスクを分散し、多くのチャンスを得るためだ。

さらに、もう一つ必要なのが「リバランス」。例えば、「日本株」「外国株」「日本債券」「外国債権」など4つの投信に25%ずつ投資している場合、日本債権が急に値上がりするとそこだけ比率が高くなる。そこで日本債権を一部売って他を買い増して25%ずつに戻すことがリバランスだ。「当初の比率からずれたら元に戻す」ことで、適切な「利益確定売り」が可能となる。

若干前置きが長くなってしまったが、「バランス型投信」と「ロボアドバイザー投資」はとちらも国際分散投資とリバランスを「自動化」してくれるサービスと一旦理解しておきたい。数百円程度の少額から始められ、コストも安いのである意味初心者にはもってこいの投資商品でもある。 

「おまかせ」「ほったかしで」投資ができる仕組み

国際分散投資もリバランスもプロが行うのが従来の「バランス型投信」。そのプロ(人間)が行う部分を学習したロボット(機械)が代わりに行うのが「ロボアドバイザー投資」だ。人手がかかっていないため、従来のファンドラップのような有人サービスと比べて手数料が安く、全自動かつ自分にマッチした資産運用が可能となるなどのメリットもある。

しかしながら、各社商品のロボアドバイザー投資によっては、自動積み立てに非対応であったり、リバランスが手動のみなど、まだまだ完全に「おまかせ」とはいえないサービスもある。ロボアドバイザー投資を選ぶ際には、基本機能やコスト、独自機能などを比較考慮して自分に合ったものを選ぶことが大事だ。